【カルチャーのクラスにて】
今日また新しい母子にお会いした。 産後3ヶ月の彼女とベイビー。
他の生徒さん達が口々に
「かわいー。うちの子もここに来たときあのくらいだったー」とか、
「小さいねぇ。ついこの前までうちの子もそうだったのに」とか、
「私も産後2ヶ月半で来たんですよ〜」とか言いながら自分たちのここ数ヶ月を懐かしんでいた。
ついこの前のことをね。
産後の3ヶ月間と、ただの3ヶ月間は密度や時の流れ方が違うんだよなーとこういう場面をみるとあらためて思う。
それぞれ無我夢中で子育てした数ヶ月だっただろう。
また、クラスにはもうすぐ立ち上がりそうなお子さんもいる。よく動く。嬉々としてねんねの赤ちゃんに 突進してゆく。
お母さんは慌てて追いかける。
そんな姿をみながら「あとちょっとでうちの子もあんなふうに動き回るのかぁ」と少しの未来を垣間見て目を丸くするのもさっきの彼女たちだ。
産後の時間の流れは、普通のそれとはだいぶん違う。
そのスピードは早い遅いという単純なものではなくて非常に濃密に時を刻み変化を伴って進んでゆく。
傍からみてたら目まぐるしいほどの変化だ。
【さわさわ(立川の子育て場)@ボールエクササイズにて】
さわさわでは、お子さんが1歳になったらこの場を卒業するようになっている。
先日のボールエクササイズでも3,4人の方が「今日で最後なんですよ。」と声をかけてくれた。
「先生に会いにくるのが楽しみだった」なんて可愛いこと言ってくれるとついつい、「もう少しいいんじゃない?」なんて無責任におひきとめしたくなっちゃう。
でも、このとき私は気付いてしまった。 彼女たちは寂しいと言いつつも、子育てのファーストステップである1年間を終え、結構清々しいお顔をしている。
しっかり前を向いて次に行くぞっ!っていう勢いがある。 骨盤はちゃんと立ってるしね。 逞しいのうぅ。
彼女たちの“産後の時間”とそのスピードは彼女たちだけのもの。
いくらインストラクターをやっていても一緒に味わうことはできないもの。
それでもそのスピードのなかで彼女たちが大いに変化し逞しくなってゆく姿を見守れるなんて、本当に幸せな仕事だと思うのだ。
産後のスピード。
どうぞ、目まぐるしい中で赤ちゃんと共にどんどん変化し成長していってください。